Pythonエンジニアは市場全体で大幅に不足しており、その一方で需要は拡大し続けています。JavaエンジニアとPythonエンジニアに関心がある人ならば、気になるのは今後Pythonの需要がどうなるかというところかもしれません。
Pythonの需要が拡大したのは、人工知能の需要が拡大したからです。Pythonは機械学習に関するライブラリが豊富で、海外では多くの開発現場で使われている大人気のプログラミング言語です。日本におけるPythonを使った開発といえば人工知能ですが、世界的にみるとさまざまな開発にPythonを導入する動きが加速しています。少し前まで人工知能は一般人にとってまだ遠い存在のように感じられていましたが、今では一般家庭にも人工知能の技術が浸透しようとしています。ソフトバンクが開発した人工知能搭載のロボット「Pepper」などがその一例です。人工知能の需要が各所に広がっていけば、人工知能の開発に必要なPythonエンジニアの需要も拡大します。人工知能ブームの一方、Pythonエンジニアの数はそこまで急激には増えていません。このことが、Pythonの売り手市場を作り出している主な要因です。
Pythonの人気が今高いのはいいとして、今後どうなるかがもっとも気になる部分です。結論からいえば、Pythonの需要は今後もさらに伸びていくことが予想されます。その理由は、Pythonの希少性の高い状態がまだまだ続くからです。エンジニアの多くは、需要が長く安定しているJavaや人気のPHPなど、人気のプログラミング言語ランキングで常に上位にある言語に流れがちです。
Pythonの将来性に疑いはないものの、他の言語に比べると案件数が少なく見えるPythonを選択するエンジニアはなかなか増えません。そのような状況をチャンスと捉えたエンジニアは、希少価値の高いエンジニアとして市場で重宝されています。Pythonの求人数はこれから先もっと増えていきます。開発効率が良い言語なので、開発コストを下げつつ成果物のクオリティを上げたい企業にとっては狙い目だからです。Pythonの需要が今以上に広がりはじめれば、その勢いはどんどん加速していくでしょう。しかし、その勢いに比例するようにPythonエンジニアがすぐに増えることはありません。Pythonエンジニアの売り手市場はしばらく続くことが予想されるので、希少価値の高い今のうちからPythonのスキルを身につけておくことが、エンジニアとして身の守りになるでしょう。
フリーランスエンジニアとして働くにあたって案件数の多さで目指す方向を決めるなら、Javaエンジニアがおすすめです。Java案件は他のプログラミング言語の案件と比較しても段違いの多さで、需要は常に安定しています。
Pythonエンジニアの平均年収は約600万円です。他の言語より年収が高めなのは、エンジニアの数が需要に追いついていないためです。需要はさらに伸びていくことが予想されるため、早くからPythonのスキルを身につけておくと有利です。
Javaエンジニアとしてキャリアアップしていくことを考えるなら、Java関連の資格を取得することをおすすめします。Javaのスキルを証明できる資格やIT全般の基礎知識を証明できる国家試験など、さまざまな種類の認定試験があります。