世界で需要が拡大しているPythonは、人工知能の開発言語として日本でも知名度が急上昇しているプログラミング言語です。JavaエンジニアとPythonエンジニアに関心がある人ならば、Pythonに関連する資格が今後に役立ちます。
Python関連の試験としては、「Python 3 エンジニア認定基礎試験」と「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」というものがあります。この試験を実施しているのは、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会という団体です。Python 3 エンジニア認定基礎試験で問われるのは、Pythonに関する基礎知識、Python 3 エンジニア認定データ分析試験で問われるのは、Pythonを使って行われるデータ分析の基礎についてです。どちらの試験も対象となるのはPython初心者なので、Pythonエンジニアとしてのキャリアを考えている人は積極的にチャレンジしてみましょう。ちなみに、海外では、ポーランドに拠点を置くNPOが実施する「Python Certifications」という資格試験があります。Entry、Associate、Professionalと3階級の試験があり、上の階級に進むためにはひとつ前の階級をパスしなければなりません。レベルとしては、Entryと日本のPython 3 エンジニア認定基礎試験が同程度です。
Python 3 エンジニア認定基礎試験の合格率は、2017年から2018年にかけての受験結果によるとおよそ70%から80%です。試験時間は60分、出題は40問ですべて選択問題となっています。合格ラインは正答率70%です。試験は年間を通じて複数回実施されているので、長期間試験実施日を待つことなく都合の良いタイミングで受験できます。受験料金は税込11,000円、学割だと税込5,500円となっています。
Pythonの資格を持っていれば、自分のスキルを客観的に証明できます。資格を目指して学習することで効率的にPythonを習得できるので、実践力を早く確実に身につけたいエンジニアにとってメリットは大きくなります。試験対策の方法は、試験の実施団体から示されている試験対策についての具体的な方法が参考になるでしょう。なお、Python 3 エンジニア認定基礎試験は、オライリー・ジャパンの「Pythonチュートリアル第3版」、Python 3 エンジニア認定データ分析試験は、翔泳社の「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」が教材として紹介されています。
フリーランスエンジニアとして働くにあたって案件数の多さで目指す方向を決めるなら、Javaエンジニアがおすすめです。Java案件は他のプログラミング言語の案件と比較しても段違いの多さで、需要は常に安定しています。
Pythonエンジニアの平均年収は約600万円です。他の言語より年収が高めなのは、エンジニアの数が需要に追いついていないためです。需要はさらに伸びていくことが予想されるため、早くからPythonのスキルを身につけておくと有利です。
Javaエンジニアとしてキャリアアップしていくことを考えるなら、Java関連の資格を取得することをおすすめします。Javaのスキルを証明できる資格やIT全般の基礎知識を証明できる国家試験など、さまざまな種類の認定試験があります。